【サックス】グローヴァー・ワシントンJr.

サラ・ヴォーンの歌とチック・コリアのピアノを聴いたら、無性にサックスの音が聴きたくなりました。ジャズ/フュージョンで僕が好きな楽器は、ピアノとサックス。ギターやトランペットは嫌いではないけど、「聴きたい!」という気持ちになることは少ないんです。ピアノもサックスも、曲に強弱や表情をつけるには(難しいけど)最適だと思っています。

さて、そんな気分でレンタルしてきたCDは、グローヴァー・ワシントンJr. の「ワインライト」。大学時代のサークルでアルトサックスを吹いていた先輩がイチオシだったプレイヤーだけど、当時はこの音色の良さがいまいちよくわからなかったんだ。その頃は、「ノリを出す」方が好きだったんだと思う。楽器そのものの音にまさに「息吹」を与えるような演奏が、今ではよく理解できます。脇を固めているスティーブ・ガッドのドラムスやマーカス・ミラーのベースも出しゃばらずにアクセントをつけていて、さすがと思わせます。

サンボーンほどきらびやかではなく、ケニーGのようにねちっこくもないけど、それでいて味わいのあるサックスなので、よかったら聴いてみてください!