【トヨタカップ】大陸間格差

シドニーFCとサプリサの一戦を見て、レベルについて思った。勝ったチームがサンパウロリヴァプールと真剣勝負をしても、これではまず勝てないだろう。この試合は、まるで6~7年くらい前のブンデスリーガのようだった。広く横を使って組み立て、長いボールを放り込む。中盤の寄せは緩く、余裕を持ってボールを扱える時間が長い。J終盤戦の盛り上がりと緊迫感にあふれた試合を見慣れてしまうと、なんとも緊張感のない締まらないゲームに見える。

興行面でも、集客状況は芳しくないし、日テレお得意の「無理して盛り上げ」感にあふれた中継は興味を削がれてしまう。ホーム&アウェイならまだしも、これをセントラル方式で1国に集めても、どこの国でもこんなものだろう。FIFAはすぐにでも、方向転換をすべきではないだろうか。

それにしても、カズのプレーは悪くない。大味なシドニーFCにあって、基本に忠実に、最後まで可能性にかけてひた向きにチャレンジし続けた彼は賞賛に値すると思う。