【ドラマ】日本のシンドラー・杉原千畝物語

リトアニア領事として、ユダヤ難民に独断でヴィザを発給し続けた杉原千畝のエピソードは知っていたし、バルト三国への興味もあって流し気味ではあったけど見てみました。ちょっと違和感があったのは、孤高の外交官が「人命の保護」という正義のためにヴィザを発給したというイメージだったのに、ユダヤ人家族との交流が描かれていたこと。この文脈で見ると、単に親交のあった人たちに情が湧いたように思えてしまい、彼の行為が安っぽく見えてしまう。ユダヤ人の子どもとのやり取りをクローズアップしていたので、さらにこの方向に流れてしまった。真実がどうだったのか知らないので判断はできないけど、ドラマの作り方が日本的だよね・・・

さて、主役の反町と飯島直子はなかなか好演していたけど、この少し前に「伊東家の食卓」に出ていた伊東四朗松岡洋右役で起用されちゃうと、シリアスなドラマとは思えなくなるよ(^^; 外交官役の第三舞台勝村政信と、8時からの「さんま御殿」に出ていた花組芝居篠井英介を見て、小劇場時代になじみのある役者が活躍しているのがうれしかった。でも、勝村の役はちょっとイメージと合わないかな。