【徳島―大分】持たされた自覚

DAZNの見逃し配信を飛ばしながら見たので、概要しか把握できていない。それでも、この日の采配にはいろいろと疑問を感じたのでまとめておきたい。まず、丸谷だ。先日の記事で、彼にはアジリティが足りないということを指摘した。もうひとつ付け加えるなら、不器用なのだ。だから、1対1で後手に回ってファウルを犯す。確かに僕自身も、丸谷を人材不足のDFラインで使ってはどうかと思っていた。しかし、今の状況をみると右サイドもストッパーも任せられる気がしない。

そして彼の退場で一人少なくなった状態で、大分は尚もビルドアップにこだわった。パスをつないでトップの藤本に当てても、サポートが限られれば相手に読まれる。それならば、なぜ宮阪を投入して一気の打開を目指さなかったのだろう。相手が引いて守り、持たされていることは試合後のインタビューでも大分の選手には自覚があった。それなのに長いパスを繰り出すでもなく、DFラインに扇形に5人並んでパスを回していた。GKとこの5人を除けば、残るは4人。この状況で藤本がフリックしても、サポートができるはずもないのだ。

この記事を書いている時点で山口は横浜FCに先制を許しているから、順位は下がらないかもしれない。しかし、選手層の薄さや退場、PKで星を落とすのは大分がJ2に降格した2009年に似ていることが気になっている…