【三菱一号館美術館】オルセーのナビ派展

イメージ 1

丸の内の三菱一号館美術館で開催されている「オルセーのナビ派展」を日曜日に鑑賞しましたが、この日は東京マラソンの当日。東京駅がゴールでコースが近かったせいで、普段はない手荷物検査がありました。ただ、館内は至って普通でした。

この展覧会で得られた気づきは、「印象派の作品は画家の目に映ったものの記憶を表現したものだが、ナビ派のそれは、画家がある意図を持ってフィルターをかけたものだ」ということ。インスタグラムやフォトショップでレタッチするように、自らが求める世界観を表現するために、目に見えたままではなくフィルターをかけ、彩度やホワイトバランス、フェードなどのパラメーターを頭の中で操作したのだと理解しました。

ナビ派の作品はイラストのように見えてあまり好きではなかったのですが、この気づきによって、見方も親しみも一気に変わってしまったようです。特にセリュジエの作品は、彼がかけたフィルターを探るのが楽しくなるようなものでした。ちなみにナビ派の「ナビ」とは「預言者」のこと。新たな芸術表現を探求した彼らへの敬意を感じますね。