【埼玉県立近代美術館】カッサンドル・ポスター展

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北浦和埼玉県立近代美術館で、今日開幕した「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」を訪れました。カッサンドルはウクライナ出身で、フランスで活躍したグラフィックデザイナーです。この展覧会は、いわゆるDCブランド「BA-TSU」の創業者である故・松本瑠樹氏のコレクションを中心としています。

ポスター制作にはキーワードを選択して配置したり、それによって周知すべきものをシンボライズしたりという作業が含まれます。カッサンドルの作品に表れているのは、まさに彼の美的センスであり、象徴化する力そのものなのだと感じました。それは、作曲した音楽にタイトルをつけることや、パワーポイントの資料に使うクリップアートを選択して配置することと似ていますね。

ちょうど今朝、録画しておいた旅番組で見たパリ郊外のシャンティイの風景が描かれていたり、最近テニスプレイヤーのガブリロワがInstagramに寒そうな光景をアップしていたウクライナのハリコフがカッサンドルの出身地だと知ったりと、今日ここに来ることが必然であったかのような、不思議な気分にさせられました。