ウィリアム・メレル・ヴォーリズは米国出身で、日本に多くの近代西洋建築をもたらした建築家ですが、メンソレータム（メンターム）で知られる近江兄弟社の創業者の一人でもあります。関西学院大学の西宮キャンパスや教会など関西を中心に作品を残しています。
そんなヴォーリズの日本での原点は、近江八幡の八幡商業高校での英語教師の仕事。その八幡商業高校の建築から今日の旅をスタートしました。当時の建築はあまり残っていないそうですが、正面玄関の壮麗な造りは見事でした。近江八幡の旧市街にはヴォーリズ作品のほかにも、近江商人の旧家や田中松三郎設計の八幡小学校など、見どころは満載です。
この画像は、池田町にある洋館地区の一角です。ヴォーリズ作品が並んでいますが、赤レンガの遺構がそのまま使われているところに歴史の重みを感じます。さらに旧八幡郵便局には館内の展示もあり、ヴォーリズ資料館のように使われていました。この後、近江兄弟社高校やヴォーリズ記念館の方にも立ち寄るつもりだったのですが、雪が降ってきたので断念して駅に戻りました。
