【映画】マダム・マロリーと魔法のスパイス

あまり期待しないで、予備知識もなく見た「マダム・マロリーと魔法のスパイス(原題:The Hundred-foot Journey)がとても面白くて、最後まで引き込まれたままでした。インド人の一家がムンバイを離れ、ヨーロッパを放浪しながら南フランスにたどり着き、そこで1つ星レストランの向かいにインド料理の店をオープンしてしまいます。

最初は敵対し合うのですが、インド人の次男・ハッサンがシェフとして成長していくうちに、徐々に関係が変わってゆくというハートフル・コメディです。料理の取り入れ方が過剰でもなく、それでいてストーリーに無理がないので入り込みやすい作品ですね。主演のヘレン・ミレンはさすがの好演ですが、インド人のパパを演じるオム・プリも渋い演技で存在感を見せつけていました。

しいて言えばフランスが舞台なのに英語で会話しているところは、違和感がありありなのですが、この手の作品に細かいことを言っても仕方ないですよね。見終わった後も、ハッピーな余韻に浸ることができて後味の良さも好印象があります。2時間超と長めではありますが、飽きずに楽しめると思います。