【映画】ホワイトハウス・ダウン

この映画「ホワイトハウス・ダウン」はキャストの安っぽさを補って余りあるストーリーと、適度に張り巡らされた伏線の加減がとてもいい感じです。主人公の警護官志望者を演じるチャニング・テイタムは、ダイハードを思わせる役どころにしては線が細いというか、凄味を感じさせません。そして米国大統領を演じるジェイミー・フォックスも、明らかに貫禄不足なんですよね。

一方、怪しい人物を際立たせておいて、ちょっとだけ外すような伏線が随所に張られています。視聴者が先の展開をある程度読めるけど、予定調和にはならないというところでしょうか。ホワイトハウスが爆破されるあたりの映像も見事で、アクションも迫力満点です。

また、脇を固める面々がドラマの常連であることで、親近感を持ちます。「フリンジ」のランス・レディック、「アンダー・ザ・ドーム」のレイチェル・レフィブレ、「よみがえり」のマット・クレイブン、そして「ミディアム」のジェイク・ウェバー。ドラマの役柄と被ってしまう弊害もありますが、学芸会のような楽しみ方もできました。