【映画】大統領の料理人

久しぶりにWOWOWを録画して見た映画は「大統領の料理人」でした。この作品は、「規律に縛られた男社会の厨房で孤立しながらも、ひたすらに料理の味を追求」「主人公の情熱が冷え切っていた厨房を刺激していく」といったヒューマンドラマの文脈や、「その一皿がフランスを変えた」という料理モノとして語られているようですね。

しかし、僕が読み取った主題は「何を基軸に職業を選択するか」という根源的な課題の投げかけでした。主人公オルタンスはフランス大統領の専属料理人として、多くの制約の下で「名誉」を享受しながら仕事をします。そして、そこから脱出して行った先は南極の基地。ここでは、「高い報酬」と「濃い人間関係」が彼女を迎えます。そして、最終的にオルタンスが選んだのはある意味「起業」で、自分がやりたい事業に着手するのです。

名誉や報酬、人間関係だけでは、その仕事を長く続けることは簡単ではない。自分のモチベーションをかき立てる職業を探り当てることが、究極の幸福なのだ。そんなメッセージが、この映画の根底に流れているように感じました。

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