【桜便り】池袋・自由学園明日館

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先日の雨で桜は散ってしまったかと思いきや、まだまだこの週末は楽しむことができました。西池袋の自由学園明日館(みょうにちかん)はフランク・ロイド・ライトの設計による建築なので、シカゴでアトリエを見学した流れで興味を持っていました。ただ、公開は平日のみで、月に1度だけ土曜日の開館日があります。それがちょうど、土曜日だったのです。

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池袋からホテルメトロポリタンの横を抜けて細い路地をたどると、桜の花が迎えてくれました。桜の時期ながら来館者は多くなく、ゆったりと見学することができます。窓の造りや調度品がいかにもライトで、木造の床を軋ませながら歩くのも風情がありますね。中にはカフェというより「喫茶室」と呼んだ方がしっくりくる空間があり、通常の見学は400円なのですが、600円で見学+コーヒーか紅茶とケーキかクッキーを楽しむことができます。館内から窓越しに見る桜も、また美しかったです。

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明日館は、もともと帝国ホテル設計のため来日していたライトが、助手の遠藤新を通じて依頼を受けて設計したもの。2×4の先駆けとも言える構造で、水平方向に拡散したプレイリースタイルと呼ばれる造りになっています。池袋とはいえ、この周辺は趣のある民家が多く、上質な雰囲気を漂わせていました。