【新書】キュレーションの時代

ウチの社長に薦められて、佐々木俊尚の「キュレーションの時代」(ちくま新書)を読んでみました。筆者は「視座をステレオタイプから脱して、自分なりに情報を組み換えて再発信する」ことをキュレーションと定義し、マスコミに依存せずにネットなどを経由して誰でもが情報を発信する時代のキーワードとしています。

ただ、そんなことを語っているのに、結局ステレオタイプな比喩を用いているんですよね。ブラジル人のミュージシャンやアメリカ人のアーティストの挿話は、ポイントが絞れていない上に「衒い(てらい)」が感じられてしまいます。つまり、「オレはこんなことを知っているんだぜ」というドヤ顔が透けて見えてしまうということなのです。

それでも、提示されているコンセプトにはとても共感できます。僕がこのブログやtwitterfacebookなどで情報発信しているのも、自分なりに情報を整理することで付加価値をつけているつもりだし、それに誰かが共感してくれたらうれしいと感じるからです。ブロガーの皆さんにも、自分が何でブログに記事を書くのかが再発見できるかもしれませんよ!

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