小説やエッセイ、MIDI音楽をアップしているホームページは完全放置状態ですが、久しぶりに詞を書いてみたのでこちらに載せます。曲をつけることを前提としているので、「詩」ではなく「詞」なのです。メロディも浮かんだのですが、「関白宣言」と酷似していることに気づいたので全面的に見直そうか悩んでいます…
*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆
『はいあかむらさき』
32色の色鉛筆が欲しかったのは
その色が好きだったから
夕日が沈む空と雲が
一瞬見せる色に似ているから
"magic hour"という英語の表現を
知ったとき胸が騒いだ
期待と不安が押し寄せて
自分の中でないまぜになるとき
はいあかむらさき
一枚の画用紙を
埋め尽くすには少し
切なすぎる色
32本の色鉛筆の減り方を見て
友達は不思議がってた
誰も使い方に気づかず
一番長いまま残っているのに
空がこの色に染まっている間に
その色を目に焼き付ける
もう少し赤を加えたなら
空の色にもっと近づくのかな
はいあかむらさき
一面の大空に
広がるグラデーション
そして消えてゆく
はいあかむらさき
僕の心には
形にはならない
淡いカタルシス