【国立新美術館】モダンアート、アメリカン

正式な表記は「モダンアート,アメリカン ―珠玉のフィリップス・コレクション―」。コンマの使い方が、僕にとっては気持ち悪さを感じます。昔の横書きの本や理工系の論文などでは、読点の代わりにコンマ、句点の代わりにピリオドを使いますが、どうもそれだけで違和感を覚えます…

さて本題に話を戻します。乃木坂の国立新美術館で9/28~11/12の会期で開催されているこの展覧会は、ワシントンDCにある「フィリップス・コレクション」所蔵のモダンアート作品を楽しめます。期待通りの圧倒的な存在感で迎えてくれたのは、ジョージア・オキーフの「葉のかたち」でした。緑、白、赤の3枚の葉が重なる構図とコントラストが見事で、特に淡い黄色の使い方が何とも言えない味を醸し出しています。

ジョン・スローンの「冬の6時」は夕暮れの駅の雑踏を巧みに描写し、グランマ・モーゼスの「フージック・フォールズ、冬」はメルヘンチックな世界観が心地よい作品です。一方、エドワード・ホッパーの「日曜日」は、アメリカらしい日曜日の閑散とした繁華街をうまく描きながら、メインのモチーフである男性に動きや表情が乏しいところが残念。そして期待の大きかったロスコの作品は、意外にサイズが小さくてがっかりしてしまいました。

コンテンポラリー系の作品は、あまり混雑しないところがよいですね。ゆったりと好みの作品の前で時間を取って鑑賞することができました。

http://american2011.jp/