【伊豆ダイビング】川奈・赤根

川奈のダイビング2本目は、3つある夏場の限定ポイントのひとつ「赤根」です。ここは色とりどりのサンゴに群れるキンギョハナダイやイサキなどの群れが見ものです。ところがこの日は、現地ガイドも「年に何回もない」というくらい濁った海で、まるでナイトダイビングのようでした。

#2: 赤根 / 水温21℃ 透明度3m 最大深度20.1m 潜水時間41分

ロープづたいに潜降し、視界を埋める深緑の海の中を根に沿って移動を始めたところで、鼻に違和感がありました。そしてすぐに息苦しさを感じるようになり、胸の動悸が激しくなってきます。もともと、この2本目を潜る前には疲労感があったのでダイビングを中止しようかとも思っていたのです。強行したことが裏目に出てしまいました。パニック状態にあった僕は、ガイドに不調と浮上のハンドサインを出しましたが、ガイドが岩をつかませてくれスレートに「深呼吸」と。その通りに深い呼吸を繰り返したところ、嘘のように症状は落ち着いて、無事にダイビングを再開できました。

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これは、イソギンチャクに潜む透明なエビですが、体が光っているのがわかりますか? 全般的には透明度が悪いので、あまり楽しめないダイビングでした。ただ、キンギョハナダイが群れているのは濁っていてもわかったし、下の画像のように日本の海とは思えないようなチョウチョウウオの群れも登場してくれました。

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序盤のパニックでかなりエアを浪費したかと思いましたが、ボートキャプテンとの約束の40分は十分に持たせることができてホッとしましたよ。

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中盤には、ガイドがサンゴにライトを仕込んでおいて「レアな光るサンゴ発見!」などと笑わせてくれたりもしました。こんな光景も、海中で見ると楽しいですね。今回の1本は辛いものになりましたが、「体調の悪い時は止める勇気も大切」という言葉が身に染みました。それに、「もうこんなになんでも話せる仲なんだから、遠慮せずに不安があったら言ってください」という言葉も、とてもありがたかったです。