【食べて、祈って、恋をして】ジュリア・ロバーツ好演も

プーケットに向かうタイ国際航空の機内で、英語音声で見たせいか寝てしまい、帰りのバンコク-成田便でその部分を見直したのが「食べて、祈って、恋をして(Eat, Pray, Love)」でした。自伝的小説にジュリア・ロバーツが惚れ込んで主演したという作品ですが、さすがにジュリアの演技は光っていました。感情の揺れを表現する表情には、まさに惹き込まれますね。

しかし、ストーリーは目新しいものではありません。イタリアで「食べて」、インドで「祈って」、そしてバリ島で「恋をする」のですが、発想もありがちだし、これらの国々もいかにもステレオタイプな描き方なのです。インドネシアイスラム教国だけどバリ島はヒンズー教の島だから、インドとは同じ宗教ですよね。あえてインドで「祈って」、バリで「恋をする」必然性が感じられないので、旅番組のような印象になってしまうのです。

面白かったのは、バリ島ウブドに実在する占い師のクトゥ師。別れの挨拶に「See you later, aligator」と言うのですが、これは日本語で言ったら「さよなら三角、また来て四角」のような語呂合わせ。実際に英語圏では使われている言い回しですが、それをお茶目な老師が使うところが似つかわしかったのです。

http://bd-dvd.sonypictures.jp/eat-pray-love/