【2012年】期待してはいけない映画

ネタバレありですので、ご注意ください。WOWOWで録画しておいた「2012年」を見ました。自己中心的な行動をする主人公一家があり得ないようなアクションで生き延びて、最後は安っぽいヒューマニティを求める展開にはかなり無理があります。ストーリーは近未来版「ノアの方舟」ですが、そこに想定以上の積載をしてしまったら、その場は生き延びても、どこかで結局物資が不足することは目に見えています。国家の責任者が目先の利益にとらわれて、本来の目的を見失っちゃダメですよね。

ハッピーエンドに見えて実はそうでないとしたら、ある意味ブラックな作品ですね。もちろん、そこまでは意図していないのでしょうが… 構造としてはアメリカと中国が手を結むのですが、結果的に未来の地球を両国で征服するかのような展開には、さすがに吐き気がします。

もともと2012年はマヤの予言で、冬至のころに人類滅亡の災厄が起きるということなのですが、そんな民俗学的な興味は表面的にしか出てこないのが残念です。とにかく、期待を持って見てはいけない作品だということだけは確かなようです。

http://bd-dvd.sonypictures.jp/2012/