【実践の英語】overの使い方

簡単な単語ほど、用法は奥が深かったりします。今日ご紹介する"over"もそのひとつ。大きな意味の違いというよりは、微妙なニュアンスを左右する単語です。例えば「ちょっとこっちへ来て!」という場合に"Come here!"でも大丈夫ですが、"Come over here!"の方が「やってくる、歩いてくる」感じが強まりますね。

「電話で話す」は、"talk on the phone"や"talk by the phone"でも通じますが、以前勤務していたアメリカ系の企業で一番使ったのは"talk over the phone"でした。電話というデバイスを使って「やり取り」しているニュアンスが、もっともうまく表せる用法だと感じます。

もっと単純な用法ながら、なかなか実際の会話で出てこないのが"It's over"のような「終わった」という意味で使うケース。ついつい"finish"や"end"が頭に浮かんでしまいますが、"over"を使った方がシンプルに意味が伝わることも多いです。