【ダン・ブラウン】The Lost Symbolを読破

ダン・ブラウンの新作「The Lost Symbol」を英語で読んでいたのですが、結局1ヶ月弱かかって509ページを読破しました。彼の作品の特徴で、やけに描写が細かい部分があるので、そのあたりは飛ばし気味でしたけどね。今回の舞台は米国の首都、ワシントンDCです。フリーメイソンとCIAの関係を軸に、「ダ・ヴィンチ・コード」の主人公ロバート・ラングドン教授が活躍します。

本作は日本とも関係が深いのです。秘密を解く鍵に「数独」が使われていたり、CIAの幹部が日本人女性だったり。でも、その日本人の名前は「Inoue Sato」。普通に考えれば、「佐藤イノウエ」というあり得ない名前になってしまいます。翻訳版や映画では、おそらく「井上サト」ってことになるんでしょうね。もしくは、単に「佐藤」かもしれませんが…

犯人が解き明かされていく過程はなかなか意表を突いていて面白いけれど、最後の部分が蛇足気味で冗長になってしまったところが残念です。作者が宗教っぽいメッセージにこだわってしまったのだと思います。ただ、そうは言っても展開はダイナミックでスリリング。長編ながら、最後まで興味を引っ張ってくれると思います。