【映画】「世界の中心で~」の森山未來

原作の持つ「会話の素朴さ、自然さ」にすごく好感を持っていただけに、映画を見てイメージが崩れたら嫌だなという思いがあった。特に森山未來のキャスティングには疑問だったのだが、それはまったくの食わず嫌いであることが判明する。月9ドラマ「ラスト・クリスマス」の3枚目なキャラクターの印象が強かったせいなのだが、映画「世界の~」では出色の存在感を示していた。モテるタイプではなさそうな「普通の」高校生を演じ、長澤まさみともども原作以上に自然な会話が心地よかった。

要は「ラスト・クリスマス」がセカチュー人気に乗じた、安易なキャスティングだったということだろう。このドラマは脚本自体が現実味がなく、駄作だったから致し方ないところか。

ミスキャストといえば、最近僕が気になっているのは三洋信販のCMで「ポケットガールズ」のひとりに起用されている安めぐみだ。彼女は「王様のブランチ」時代から見ているが、天然系でアナログなイメージが魅力だ。しかし、あのおっとりとぼけたイメージをそのまま「堅さ・まじめさ」につなげてもおもしろくないし、それはCMでの安の表情の空ろさに表れているように思う。だいたいこのCM、バックにかかる曲もEPOの「う・ふ・ふ・ふ」のパクリじゃない?