【シンクロナイズドDNA】ライブ@BSフジ

先日BSフジで放送された「Synchronized DNA」の六本木スイートベイジルでのライブを録画しておいたので、楽しみに見ました。Synchronized DNAは元カシオペアのドラマー・神保彰と元スクエアのドラマー・則竹裕之のユニットです。ふたりとも超絶技巧を持ったテクニシャン系のドラミングが得意ですが、技におぼれずに聴衆を楽しませる音楽を奏でてくれます。

この日も、オープニングからにこやかな表情で、ステージ上のふたりがまず一番に楽しんでいることがよくわかります。音楽って、演奏者が楽しんでいなければ、聴く側が楽しいわけないですからね。ラヴェルボレロをアレンジした曲でスタートして、ふたりが和太鼓のようにスティックを叩いてリズムを刻む「サムライ・スティック」も登場しました。ライトが当たる部分には神保と則竹しかいないのですが、もちろんメロディも入っています。

途中、スティックの柄でスネアを、先でハイハットを叩くという技も見せてくれたし、フジテレビのF1中継でお馴染みのスクエアの名曲「Truth」の冒頭の部分を則竹が普通にドラミングし、神保は犬の鳴き声をサンプリングした音をエレキドラムに仕込んで競演する場面もありました。神保はこのときの自分を「神保彰とワンワン・オールスターズ」と称したりして、決して派手ではないけれど聴く側を飽きさせないMCでした。さらには、則竹が客席に下りて行くステップに合わせて神保がコツコツという足音を叩き出すというイントロつきで、「007&M:i:3」のメドレーに入ったのもクリエイティブでした。

僕はかつてカシオペアとSynchronized DNAが共演したステージを見たことがありますが、やはりメインでこのふたりのドラミングを堪能するのもよいものですね。機会があれば、ぜひ生でSynchronized DNAだけの音を聴いてみたいです。