【人事の話】知らぬが仏!

人事の仕事には、社員の個人情報はつきもの。漏洩したり紛失したりしないように気は遣うけど、これがないと仕事にならないので、扱わないわけにはいかない。人事の仕事の一番因果なところは、社員の給料が全部わかってしまうことだと、僕は思います。会社によっては部長以上のデータは別管理にしていて人事部長しか触れないようにしているところもあるし、人事部員のデータは機密レベルを上げてることもある。だけど、僕は給与や人件費管理の仕事も長いので、どうしてもたいていのデータはわかっちゃうんだよね。

そうすると、だいたいあのクラスになってもこの程度かとか、あいつ僕よりこんなにもらってるのかとか、ネガティブな感情しか抱かないんだ。昔勤めていた会社の大先輩から「そういうことがあるから、人事部員で給料を扱う社員を安い給料にしておいてはダメなんだ」って聞いたことがある。でも、現実はなかなかそうもいかない・・・ 特に外資は、前職の給与水準が大きな要素になってしまうからね。そうしないと採用できないっていうことは、何となくわかってもらえるんじゃないかな。

突然やってきた上司や同僚が自分よりはるかに高い給料だったりすると、モチベーションは下がりますよ。やっぱり、知らぬが仏だよね。