【モネ大回顧展】名画との再会

乃木坂の国立新美術館で開催されている「モネ大回顧展」を鑑賞してきました。大江戸線六本木駅は、話題の東京ミッドタウンへ向かう人でごった返していましたが、金曜日の夜間開館の美術館は落ち着いて見られます。

展示を見て思ったのは、どこかで出会ったことのある絵画が多いということでした。ボストン美術館(MFA)やワシントン・ナショナルギャラリー、オルセーなどの見覚えのある海外からの作品もありましたが、つい先日倉敷で鑑賞した「積み藁」や、同じ国立新美術館のオープニング企画にも登場していたリキテンスタインによるオマージュ作品「ルーアン大聖堂」にも再会しました。それだけモネの絵画は、世界各地に点在しているということなのでしょうね。

ただ、さすがにモネの絵画をこれだけ見ると、ちょっと食傷気味になります。「ルーアン大聖堂」や「ヴェネツィア」などは何度でも見たくなる印象的な作品ですが、凡庸なと言っても良い作品も少なからず展示されているのです。

もうひとつ気づかされたのは、雪の描き方がやさしく、美しいこと。ヨーロッパの冬はかなり厳しいものがありますが、フランス人のにとっての雪は決してネガティブなものではないのだなと感じます。それが「かささぎ」を見て、さらにピサロやコローの描いた輝く雪景色を思い出して感じたことでした。

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