【ダ・ヴィンチ】受胎告知@国立博物館

花見客でごった返す上野公園を抜けて、東京国立博物館で開催されている「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像」を鑑賞してきました。「モナリザ」来日時と同様、「受胎告知」1点だけを特別展示室で公開していて、かなり混雑しているとの噂。でも、金曜日の夜間開館を狙って正解でした。最前列でなければ、多少視界を遮られながらも自分の見たいポジションでじっくり見ることができたし、最前列でも結構ゆっくりと動いていました。混んでいると、係員から立ち止まらないように注意されるそうですよ。

さて、その「受胎告知」ですが、いかにもダ・ヴィンチらしい作品です。ルーブルで見た「モナリザ」もワシントンのナショナル・ギャラリーで見た「ジネブラ・デ・ベンチの肖像」もそうだったように、すべての線や形、色が意図を持って構成されている気配がただよってきます。暗号が隠されているという話にもうなずけるほど、計算しつくされた構図に思わず見入ってしまうのです。

第二会場の平成館では、模型やCGなどを使って、ダ・ヴィンチの技法を解説してくれています。絵画芸術が目的だった僕にとっては、これは付け足しでしたね。「受胎告知」1点だけでは、さすがに集客はできても満足感が得られないと考えての配慮でしょう。科学者でもあったダ・ヴィンチだけに、美術館ではなく博物館での展示であっても違和感はありません。

6月17日まで開催していますが、8時まで開館(入館は7時半)の金曜日を狙ってみてはいかがでしょう!
http://www.leonardo2007.jp/