【パラグアイ-イングランド】FWに問題あり

前半早々にベッカムのFKがガマーラオウンゴールを誘ってから、86分間にわたって得点は動かなかった。それはまさに両チームが抱えるFWの問題を、如実に表している。パラグアイサンタクルスが下がり目でチャンスメイクにはからむものの、ゴール前での決定的な役割を果たすことはなかった。最前線がバルデスひとりでは、ゴールを奪うのはかなり難しい。

そしてイングランド黄金の中盤、いや実直な仕事人という意味では白銀の中盤と言ってもよいベッカムランパード、ジェラードにジョー・コールの4人。しかし、この中で純粋にパスの受け手はジョー・コールだけ。オーウェンの出来では途中交代もやむなしとすれば、クラウチの高さに頼るしかないのは寂しい。サブもルーニーが万全でないために今日はダウニングを投入したが、凄みは感じなかった。持ちすぎでリスクの高いジョー・コールを外した意味はわかるが、ハーグリーブス投入後は完全に守りに入ってしまい、ジェラードとキャラのかぶるランパードは、使い方が明確でないためかほぼ消えていた。

こうなると、B組はラーションが好調なスウェーデンが俄然有利になってくるように思う。ちなみにイングランドの「クラウチ」「ネヴィル」という名前は、ハリーポッター・フリークには何とも興味を惹かれてしまうようである。