【恋におちたら】M&Aの真実

今日の放送では、草彅剛演じる鈴木島男が口から泡を飛ばしながら高柳社長を責めるシーンが印象的でした。会社であんな風に自分の感情を出すシーンなんて現実にはないだけに、あり得ないと思いながらも新鮮な感じがした。

僕は人事の立場でM&Aを担当したことがあって、会社を売る側も買う側も経験した。だけど、僕の会社は決して転売目的ではないので、人に関して嘘と取られかねない発言をすることはなかった。買って1年後に一部の子会社を売ったときも、ちゃんと人のケアには労力も金も使ったよ。堤真一演じる高柳社長にはライブドア・堀江氏のイメージがダブるけど、いわゆるハゲタカファンドと言われるような手法を一度でも使ってしまったら、もうそれを繰り返すしかないと思う。社会は、間違いなくそういう目で見るからね。もう何を言っても、堀江氏は結局は高値で売り抜けるだろうと・・・

しかし企業買収の精査(デュー・デリジェンス)担当者がM&A本を読んで勉強していて間に合うはずもないし、コンサルの手を借りないケースもほとんどない。あんなに安易に意思決定していると思われると、ちょっと心外だな。