レバノン料理「シンドバッド」

地下鉄丸の内線の西新宿駅から直結、新宿アイランドタワーの地下にあるエスニック料理のコンプレックス「スパイスロード」の一角に「シンドバッド」はあります。レバノン料理って、なかなかイメージし難いと思うけど、レバノンは地中海に面した国だから、モロッコやイタリア料理に通じるような海の幸もあるし、砂漠を越えてつながる遊牧民風な料理もあります。特に前菜は充実していて、ゴマのペースト(ホンムス)や焼き茄子のペースト(ババガヌージ)をホブスというパンにはさんで食べたり、ひよこ豆のコロッケなど、お酒にもよく合います。

メインは串焼きのケバブ料理や土鍋煮込みの「タジン」、白身魚のフリッターにトマト風味のソースが合う「シャルムラ」など。マッシュポテトと挽き肉の重ね焼きをホブスにはさんで食べるのが、僕のお勧めです。レバノンワインの「ケフライヤ」もおいしいし、土曜日にはベリーダンスも見られるよ。欧米には結構レバノン料理店があえい、ヘルシーということで評価が高いらしい。

ここのオーナーはレバノン出身で日本語や英語、フランス語まで堪能なジョーさん。忙しくないときはこまめにテーブルに目を配り、たまにはレバノンのことなど話してくれます。レバノンはシリア軍の問題やテロで大変な状況だけど、パールベックの遺跡などもあって、平和なら是非行ってみたい国のひとつ。レバノン民族は「海の民」だったフェニキア人で、チュニジアとは遠い親戚のような関係だそうです。