【映画】ドラフト・デイ

羽田-パリ往復のJAL機内で見た5本の映画の中で、一番秀逸な出来だったのがケビン・コスナーアメリカンフットボールチームのゼネラルマネージャーを演じる「Draft Day」でした。クリーブランド・ブラウンズが1位に指名するのは誰か。直前まで繰り広げられるチーム間の駆け引きやチーム内の調整は、単なるアメフトを超えた「交渉術のプロ」の妙技です。

ケビンは序盤では押しがそれほど強くないタイプに見えますが、終盤に進むにつれて激しい感情と実に巧みに交渉カードを繰り出す知性で一気に見る者を引き込みます。トレードや数年先までのドラフト順位の譲渡など、日本人にはなかなか理解できない部分ではありますが、そんな知識はなくても十分に楽しめると思います。

ただ、この作品は興行的にアメリカでも成功しなかったようなので、日本での公開はハードルが高そうです。アメリカンフットボール自体がマイナースポーツだし、あれだけ全米が熱狂する様子もあまり伝わっていませんからね。そう思うと、これを機内で日本語字幕で見ることができたのはラッキーなのかもしれません。

http://www.draftdaythemovie.com/