【山種美術館】Kawaii日本美術

かつて三番町にあった頃に訪れて以来、広尾に移転してからは初めてとなる山種美術館で、「Kawaii日本美術」を鑑賞しました。渋谷から都バスの日赤医療センター前行きに乗り、東四丁目で下車してすぐ。バスでのアクセスになるにも関わらず、かなりの動員しているのは、やはり本展の主催である朝日新聞社のパワーなのでしょうか…

川端龍子の「百子図」や谷内六郎の作品など見るからに「カワイイ」作品もありますが、上村松園のように対象を華やかに描いたものも含まれています。そんな中で僕が読みとった「カワイイ」とは、見たままを描くデッサンではなく、そのときに動いた感情が筆に乗ってデフォルメされた形。「カワイイ」と感じる思いが強いからこそ、ありのままではなくなり、ある意味心象風景になるのだと感じました。

その意味で、例えばプリクラが作り出す「カワイイ」とか「盛る」という概念も、思いが実像を超えた世界なのでしょう。

http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html