【映画】エリジウム

シカゴに向かうJALの機内で見た「エリジウム」の舞台は2154年。荒廃した地球の環境を逃れるために金持ちは宇宙コロニー「エリジウム」へ移住し、そこでは高度な医療を受けることができるという設定です。エリジウムへの立入りが叶わない貧困層の中には密航を企てたり、それを生業としている者もいます。貧富の差を宇宙空間という場で立体的に描き出し、現代社会の問題をフィクショナルに取り上げます。

主人公マックスを演じるマット・デイモン、防衛長官を演じるジョディ・フォスターはいかにもハマり役。そのせいか展開が読めてしまい、ワクワク感が薄いのは残念です。お金をかけている感じはするのですが、それだけの効果はあまり感じられないのです。興行収入は悪くなかったようなので、僕の感覚がひねくれているのかもしれませんが…

本作の監督は、「第9地区」のニール・ブロムカンプ。「第9地区」はエビのようなエイリアンが気持ち悪くて、途中で見るのを放棄してしまった作品です。「エリジウム」も似たようなテイストは感じるものの、かなりマイルドな仕上がりにはなっています。それなりには楽しめるといったところでしょうか。

http://bd-dvd.sonypictures.jp/elysium-movie/