サンフランシスコのSOMA地区にあるSF-MOMAは、現代美術の作品を集めた美術館です。ワンフロアがそれほど広くないのは、見て回る際には良い区切りになってなかなか楽でした。モダンの作品というと理解不能なものも多いですが、そこはさすがアメリカ、ポップで比較的わかりやすいと思います。僕はロスアンゼルスとラホーヤのMOCAにも行ったことがあるけど、名の通った画家のものはサンフランシスコが一番のように思います。
一番目を惹かれたのはリキテンスタインの「ルーアン大聖堂」で、これはモネの有名な作品をグラフィカルに模倣したものです。原作は印象派らしく淡い色彩ですが、それを色の点に置き換えていて、同じ構図で３色のものが並んでいます。模倣と言うよりは、オリジナルを別の次元に飛躍させるような見事な作品です。
他では、ジョージア・オキーフの色の線だけで表現した作品も印象に残りました。僕は結構、色の濃淡だけで表現しているようなシンプルな作品が好きなのです。
それから、普通「ジャスパー・ジョーンズ」って表記する画家がいるけど、彼の苗字は「Johns」つまり「ジョンズ」なんだね。サプリメントの「セントジョンズ・ワート」もよく「ジョーンズ」って書かれていることがあるように、日本人には誤解しやすいのかもしれません。
http://www.sfmoma.org/
