【ローランギャロス】大坂―アザレンカ

仕事を終えて帰宅すると、すでに大坂なおみの1セットダウン。妻の話では終盤盛り返したものの序盤はダメダメだったとのことで、セカンドセット第4ゲームのトリプルでのブレークポイントを取り切れなかったところで敗戦を予感していた。しかし、素晴らしい組み立てをしていたアザレンカのショットが、セカンドセット終盤から乱れ始める。タイブレークかと思われたが、土壇場のブレークで大坂がセットオールに追いついた。

ファイナルセットは大坂が流れをつかんで一気にケリをつけるかと思いきや、アザレンカも意地で挽回。ブレークをひとつ返して大坂の2度目のサービング・フォー・ザ・マッチではサーブの威力も見せつけて、気力に疲れの見えるアザレンカを振り切った。この結果に一番安堵したのは、陣営席のジェンキンスコーチだったのではないか。グランドスラム連覇の後にサシャ・バジンの後任となった彼にとって、存在価値を示す必要があったからだ。

ここから先もタフなドローが続くが、せめてセカンドウィークに残って興味をつないで欲しい。大坂にとって、ピークを合わせているのはまだまだ先のはず。徐々に発揮されてきた本領を、もう少し見てみたい。