いわゆる「全仏オープン」ことローランギャロスが開幕して、1回戦でピエール・ユーグ・エルベールとダニール・メドベージェフが対戦した。昨日、ダブルスを組むことが多いニコラ・マウが2セットダウンからチェッキナートに逆転勝ちしていたのだが、エルベールも続いて大逆転を見せてくれた。2セットダウンからフルセットに持ち込み、先にブレークを許しながらの勝利だった。
メドベージェフは重い球質、つまり回転量が多めで多彩だという印象だ。ということはクレーコートではその威力が減衰してしまうのだろう。一方のエルベールは今季に入って好調を維持している。プレッシャーがかかる場面でサーブが乱れる悪い癖はあるが、体を思いきりくねらせて繰り出す思い切りの良いサーブは魅力的だし、ダブルスプレイヤーだけにネットプレーやドロップショットも見応えがある。