【BNLイタリア国際】シュワルツマン―錦織

ローマのマスターズは、雨の影響で木曜日に2試合をこなした錦織圭だったが、その疲れは残っていたようだ。体のキレが悪く、サイドラインを割ってしまうアンフォーストエラーを連発していたが、それ以上に頭が疲れていたのではないだろうか。集中できていない様子がうかがえ、ギアを上げることもできないままに押し切られたという印象だった。

この大会では、水曜日に雨で全試合が中止になった際に選手が夜まで拘束されたとか、キリオスがサーブの最中に動く観客にキレて試合を放棄したとか、いろいろな意味で課題を残している。屋外である以上、天候に影響されてしまうのはやむを得ないが、観客に払い戻さないのは、ちょっと考えられないと思う。イタリアらしいと言ってしまえばそれまでだが、考えなければならない問題だろう。

一方の大坂なおみも、親指が動かないという理由で準々決勝を棄権。ランキング1位は確保できたので、無理せずにローランギャロスに備えるというところだろうか。