ウィーン・モダン展は、
クリムトと世紀末のプロローグとエピローグを博物的なアプローチで見せてくれる展覧会です。とてもシンプルなウィーンの
モダニズムが、産業化や万博などを経て移ろう流れがよくわかる展示。
クリムト作品の点数は少ないけれど、
エゴン・シーレとココシュカだけでも満足できます。
分離派のイラストを見ていると、ウィーンとパリの色使いやレイアウトが似ていることに気づきました。ヨー
ロピアンの美意識なのか
ハプスブルク家の影響なのか、あるいはパリが芸術の都の先輩を見習ったのか… いずれにしてもウィーンは、魅力的な都市であることは疑いないところですね。