24,516人の大観衆を背負った大分の快勝だったが、鳥栖のサッカーが噛み合っていないことの方が印象的だった。大分がかつてナビスコカップを制した翌年にJ2降格となったが、このシーズンは攻守に噛み合わない上に不運なファウルでレッドカードを受けることもあった。鳥栖がこのままズルズル行ってしまうのは残念だし、フェルナンド・トーレスのせつない表情が見たくない。
藤本へのマークが厳しくなる中、シャドーのオナイウと小塚がゴール。しかもどちらも若いDFがオーバーラップしてのクロスが起点になっており、形ができつつある。開幕から好調を維持している岩田だけでなく、高畑も攻撃に貢献していることは素晴らしい。これで福森も安泰ではなくなった。
大分 2-0 鳥栖(得点:オナイウ、小塚)
<GK>
高木 :7 金崎の決定機を防ぐ
<DF>
岩田 :6.5 好調を維持
鈴木 :6.5 鉄壁度が増している
高畑 :6.5 危ないシーンあるも攻守に貢献
<MF>
松本 :5.5 ミスの多さが気になる
島川 :6 バランスよくプレー
前田 :6 セットプレーからふかす
高山 :5.5 パスが引き出せない
<FW>
小塚 :6.5 貴重な2点目
藤本 :6 シャドーのゴールを引き出す
オナイウ:7 再三の動き出しと1ゴール
<SUB>
三竿 :6 クロージングに貢献
ティティパン:5.5 縦への推進力も噛み合わず
三平 :評価なし
<監督>
片野坂 :6.5 高畑起用生きる
ティティパン:5.5 縦への推進力も噛み合わず
三平 :評価なし
<監督>
片野坂 :6.5 高畑起用生きる
福森は体調不良だったのかもしれないが、調子の出ない鳥栖相手に高畑を試すことができたのはよかった。そこまで読んでの起用だとすれば、片野坂監督の勝負師魂もたいしたものだ。高畑と星の左サイドも、リーグ戦で見てみたい。