【世界フィギュア】女子SP

採点システムの変更があり、女子は身体的な成長で重心や体の軸が変わりやすいので、これまでの実績だけではなかなか展開を読み切れない。さらにショートプログラムは怖い。紀平のようにアクセルが抜けてシングルになったり、ルカヴァリエのようにコンビネーションがつけられなかったりすると、そのジャンプに点が入らずゼロ点になってしまうからだ。

それを避けるためか、サモドゥロワは無理をせずに点を伸ばせず、宮原は相変わらずジャンプが軽いのでアンダーローテーションの恐れがつきまとうとともにGOEがつきにくい。そんな中で、7つしか要素のないSPでアクセルがゼロ点にも関わらず70点を超えた紀平は素晴らしかったが、ザギトワが80点を超えてかなり余裕のある位置につけたことも驚異的だった。

フリーでは4回転を予定しているトゥルシンバエワも虎視眈々と上位を狙う。一発に強い坂本が2位につけたことは、日本のファンにとっては期待が持てるところ。最終グループ前に紀平がトリプルアクセル2本を決めて得点も伸ばせば、上位が焦って明暗が分かれてくるだろう。決戦は金曜日だ!