【大分―松本】ベストなメンバーか

上海旅行から帰宅して飛ばしながらDAZNをチェックしたので、今節はポイントだけ書いておきたい。このゲームには、大分トリニータにとって2つのポイントがあった。ひとつめは前田の交代だ。確かに前田の出来はよかったわけではないが、彼を下げて丸谷を投入してからは中盤の組み立てができなくなった。その後に投入された高畑には可能性を感じたこともあるが、なぜ1点ビハインドのあの場面で守備的な選手に替えたのかは疑問だ。

もうひとつのポイントは、福森の起用。このブログでも昨季から指摘していたように、福森の守備はそれなりに評価できるものの、ビルドアップに関与できないことは致命的だ。3バックで普通にボール回しをすると、福森の足元の技術はおぼつかないために相手に狙われる。このリスクヘッジのために、大分はビルドアップの際にボランチが下がってきて最終ラインに加わり、福森はサイドに開く。奪われても、ゴールマウスまで距離がある場所に福森を「追いやって」いるのだ。

最初のポイントにもつながるのだが、前田にしろティティパンにしろ、大分のボランチは最終ラインからゲームを組み立てざるを得ないというハンデを負っている。そして福森にボールが回っても高山はマークされて出せない状況が多く、鈴木に戻す以外の選択を福森が取ることはほとんどない。これが左サイドが活性化しない最大の要因なのだ。このポジションに前田かティティパンがいれば、もっとチャレンジするはず。その機会を失ってまで起用するほど、福森の守備はエクセレントではない。