【東京国立博物館】顔真卿展

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チケット購入から入場まで30分待ちの「顔真卿―王義之を超えた名筆」展。中国や台湾からの観光客が大挙押しかけているという情報に身構えてトーハクに向かいましたが、入館は比較的スムーズでした。ところが、目玉の「祭姪文稿」は60分以上の行列になっているとのことで、さすがに諦めました。

以前、書の世界はオペラのような総合芸術だと感じたことがありますが、今日はパワーポイントに通じると感じました。フォントタイプやサイズ、右揃え、上揃え、センタリング。レイアウトやスペースの置き方など、ビジュアルに見せるためのテクニックは、すべてここにあったのです。

フォントタイプとは言っても、英文ならアルファベット26文字×大文字小文字だけど、和文や漢文は文字がほぼ無限。これらに統一感のある書体を施すのは、容易ではないでしょう。ゴシック体を思わせる顔真卿の書を鑑賞しながら、そんなことを考えました。