【デビスカップ】日本―中国Day-2

初日に西岡が星を落としても余裕があったのは、マクラクラン勉と内山靖崇のダブルスは安泰だと思っていたからだ。マッチポイントを取り切れずにフルセットにもつれ込み、最終的にはこのRubber-3も落として1勝2敗。こうなると、十中八九は敗退を見込む必要があった。

そして迎えたRubber-4で中国は選手を入れ替え、昨年の上海マスターズで錦織から1セットを奪ったウー・イービンを起用する。対する西岡良仁は、昨日のふがいない敗戦から切り替えができているかどうか、そしてトレーナーを呼んでいた足の不安が気になるところだった。しかし、西岡はやってのけた。先にミスをしてくれるウーに対し、収支プレッシャーをかけ続け、6-2 6-0でRubber-5につなぐ。

ダニエル太郎も、オーソドックスでミスの少ないリー・ジェに苦労していた。190km/h台のサーブは、しかしスピン量の少ない単調なもの。それでもメンタルの強さに裏打ちされたフットワークと正確なプレースメントでダニエルを脅かす。ただ、リーはリードを許すと一気に表情が曇り、プレーから自信が失われた。先にブレークする展開になったセットではダニエルの勝負強さが生き、最後は痙攣寸前の状態でダニエルが勝ち切った。