【全豪オープン】錦織―カレーニョブスタ

仕事を終えて帰宅した時点で、すでにサードセットも終盤。タイブレークを錦織が落とせば、ほぼテレビ観戦すらできずに終わるところだった。ところが、ここから錦織が盛り返す。要所でサービスエースが連続するなど、底力を見せつけての追い上げだった。

カレーニョブスタのディフェンスは素晴らしかった。ウィナーになっていてもおかしくないショットをことごとく返し、カウンター一閃でポイントを重ねた。しかし、錦織のタフネスが結果的にはそれを上回ったというところだろうか。

ファイナルセットの10ポイントタイブレークも終盤に入ったところでの、ラインパーソンのミスコールが後味の悪さを残した。カレーニョブスタとしてはコールが間違っていたのだからリプレイ・ザ・ポイントだという主張だったが、コールに関わらず錦織は返しており、カレーニョブスタは明らかに逆に動いていた。錦織のポイントにしても、リプレイ・ザ・ポイントにしても禍根を残すことは明らかで、心底悔やまれるミスだったと言えよう。

いずれにしても、この逆転劇は見事。心身の疲労は大きいだろうが、ジョコビッチでもメドベージェフでも難敵なので、十分なリカバリーとリラックスが欠かせない。明後日の準々決勝に期待しよう。