森美術館の「カタストロフと美術のちから展」へ。序盤の作品は東日本大震災や911をストレートに扱っていて、メッセージが明確な上に強すぎるので、観る者が感じる、あるいは思いを寄せる余地がないと感じました。ストレートな事実という意味では、嫌というほど見た当時のニュース映像には勝てませんよね。
ただ、後半の体験型のインスタレーションはとても面白かった。坂茂の教会のモックアップは中に潜り込んで鑑賞できるし、オノ・ヨーコの「色を加えるペインティング」は鑑賞者が渡される青と白のクレパスで描き加えることができます。混んでいなかったので、ゆっくり味わうことができました。