【浦沢直樹】夢印

浦沢直樹×ルーブル美術館のプロジェクトによる「夢印」の単行本が出ていることを書店で知り、迷わずにすかさず購入しました。浦沢らしく壮大なのにどこか抜けていて、登場人物もダメな父親と頭の回転の速いストイックな少女という王道の浦沢路線です。オマージュが満載なこともうれしく、「カラスのマリア」はもちろんマリア・カラスに掛けていると思いますが、これは「20世紀少年」に登場した「チャック万丈目」に通じるネーミングです。チャック・マンジョーネはフリューゲルホーンのプレイヤーなのです。

あっという間に読み切ってしまうほど面白かっただけに、1巻での完結はちょっと残念です。スピンオフのような形でもよいので、ぜひ続編を書いてほしいものです。ルーブルが禁じていなければよいのですが…

ちなみに、この記事とほぼ同じ趣旨のツイートをTwitterでしたところ、文化放送高田純次と浦沢が担当している「純次と直樹」の公式アカウントから「いいね」をいただきました!