【東京オペラシティギャラリー】イサム・ノグチ展

イメージ 1

西新宿の東京オペラシティギャラリーで、イサム・ノグチ展 ―彫刻から身体、庭へ― を鑑賞しました。イサム・ノグチは日本人の父と米国人の母を持ち、ロサンゼルスで生まれて日本やパリ、ニューヨークで活動したアーティストです。

イサム・ノグチの造形は写実によるバランスや筋肉の美しさではなく、シンボライズされたテーマの表出。シンボル化するということは、余計なものを削ぎ落としてシンプルにするとともに、テーマにフォーカスして膨らませるということですね。その結果バランスは欠くことになるけれど、伝えたいことがクリアになって鑑賞する者に届くのです。

画像は「こいびと」という作品ですが、シンプルな造形ながらメッセージがしっかりと伝わってきます。所蔵品展では李禹煥の作品を独り占めで鑑賞でき、思いがけず儲けたような気分にさせられました。