【東京国立博物館】縄文展

東京国立博物館平成館で開催されている「縄文展」で感じたのは業界ネタになってしまうのですが、「遮光器土偶の遮光器とは、デカ目強調し過ぎた盛れ過ぎの造形なのではないか」ということでした。まさにプリクラの原型ではないかということなのです。

他の土偶や土器の意匠にも、目を大きくしたものが多く見られました。人体において目が特徴的な器官であることは疑いないし、造形に当たって強調したくなる気持ちは容易に想像できます。プリ機での撮影で「自分ではない」くらいになってしまった画像は、遮光器土偶と同じことなのではないかと思ったのです。もちろんその背景には、呪術的な意味で意図的にそうしたということも考えられますね。そ

う考えると、プリの「盛る」という概念も、媚薬的な意味合いの呪術なのかもしれません。


そして縄文土器の文様のこだわりは、時代を考えると信じられないくらい秀逸です。装飾するということに価値を見出していたことは間違いなく、それだけ生活に余裕があったということなのでしょうか。