やはり三平は、早い時間帯で得点を決めてくれる。この特性を活かすには最初から起用すべきなのだが、片野坂監督がその選択をなかなか採ってくれないのは、三平をセンターフォワードとしての使い方にこだわっているからだろう。もともと彼は、右サイドで逆サイドからの組み立てを最後に仕留めるプレースタイルだったし、昨季は下がってきてビルドアップに絡む役割だった。トップに何を期待するかという話なのだが、三平を置くなら藤本のように相手DFラインを引っ張るだけではもったいない。
そして、かつて三平のスタイルだった「逆サイドからの組み立てを最後に仕留める」のは、実は今の星に期待するところでもある。星の突破でチャンスを作ってもなかなかフィニッシュに持ち込めなくなっているのは、馬場の不調が大きい。松本からの攻撃は作れているだけに、星にもっと前でプレーさせて欲しい。
岐阜 0-2 大分(得点:三平、OG)
<GK>
高木 :5.5 前節同様キックがチャンス作れず
<DF>
今日の攻撃陣は三平と伊佐という、やや「冷遇」気味の控え陣が奮起したといえる。ターンオーバーを機能させたと言えなくもないが、ホームで勝てなかったのだから合格点は与えられまい。次節以降どんな形をベースとするのか、そして補強はDF岡野だけで終了なのか、いろいろ気になるところだ。