【甲府―大分】芝に負けた

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山梨中銀スタジアムまで遠征したものの、結果的には残念なゲームを見せられることになった。ただ、崩されての失点というよりは、パスの走らない芝にミスを重ね、修正は効かなかっただけなのだ。後半はそれなりに修正できていただけに、前半途中から交代カードを切ってもよかったのではないだろうか。

5分あまりで3失点したが、DFラインのパス回しが走らない上にイレギュラーするピッチで、もたついているところを突かれた。試合前のピッチ練習で、そのあたりを確認できなかったのだろうか。早々に失点したこともあるが、まず大分選手の判断が遅くなり、そこに金園を中心に甲府の前線が襲いかかった。さらに傷口を広げた要因は3つある。

ひとつは、DFがラインを高く上げようとしたことで中盤にスペースがなくなり、甲府のプレスが余計にハマってしまったこと。2つ目は、前線の選手が前がかりになり、オフサイドラインに貼りついて戻らなかったことだ。4点目を奪われたシーンは、甲府のシュートがポストに当たったのだが、その時点でカバーに戻った選手はほとんどいない反面、4人がオフサイドラインに貼りついてしまっていた。そして3つ目だが、選手が足元に不安を感じて「利き足でしか蹴れなくなった」ことだ。これでは、だれが見ても次の展開が読める。

これらを修正するのに、判断が遅くプレーエリアが低すぎる宮阪を下げることはマストだった。後半は川西が味方には意図のわかるボールさばきをしていたので、連携が見違えた。そして、パスが走らないのだから三平にポスト役を期待するのではなく、伊佐に裏を取らせる方が良い。あと40分とは言わないが、20分でも早く交代していれば、どう転んだかはわからない。

というわけで、これだけのことを感じながら観戦できる機会はそれほどなく、貴重な経験だった。遠征した甲斐はあったというものだ。