【サッカー日本代表】選手選考でよいのか?

ワールドカップ本選に向けた親善試合なので、結果についてはどうでもよい。中島翔哉のプレーにワクワクさせてもらえただけでも、マリ戦とウクライナ戦を見た価値があったというものだ。予選で敗退したチームながら、第三国での親善試合でもそれなりのモチベーションで臨んでくれていたので、マッチメイクとしては成功だろう。

しかし、この2試合の位置づけは微妙だ。もっと言えば、ハリルホジッチがいまだに選手選考だけを目的として招集しているような気がしてならないのだ。ベルギーのスタンダールで試合をしたのは、ヨーロッパのチームに在籍している選手を呼びやすいという、それだけの理由なのだと思われる。

日本のサッカーは、個の力では勝てないのだから、連携を熟成する必要がある。それなのに、こんなに日替わりでメンバーを入れ替えたのでは、動き出しのタイミングやスピード、パスの質などをお互いは感じあうことなどできないのではないか。選手を組み合わせて4-3-3にはめ込むことが監督の仕事だと思っているのなら、一刻も早く解任すべきだろう。左サイドの長友は右足に持ち替え、右サイドの本田は左足でのプレーにこだわる。これではサイドから質の高いクロスは上がらない。選手の特性すら見切れていないような気がしてならないのだ。