【アイスホッケー】オリンピック男子決勝

ピョンチャンオリンピックのアイスホッケー男子決勝の映像を、録画でようやく見ることができた。ドイツが決勝に進出したのは意外でしかなく、普通に考えればロシア、カナダ、米国、スウェーデンフィンランドチェコあたりが強豪国だ。しかし、今回はNHLが所属選手の参加を認めなかったことで、各国の力が測りにくくなっていた。NHLの措置には賛否両論あり、せっかくアイスホッケーの面白さをオリンピックという場をショーケースとして使って広めるチャンスだったものを、自ら放棄したともいえる。

そんな中、決勝はすごい試合だった。チーム力は上と見られたOARが2度先行しながら、そのたびにドイツが追いつく。特に3ピリに2-1となったところでドイツはモチベーションが落ちるかと思いきや、そこはさすがにゲルマン魂だ。あっという間に追いつくと、逆転してしまう。OARも意地を見せ、土壇場のキルプレーでゴーリーを上げて残り55秒で同点に追いつきオーバータイムへ。最初のパワープレーをモノにして、勝ち切ってしまった。

このゲームではOARが攻める時間が長く、なかなかブルーラインから押し戻されない。一方のドイツは、あまり手数を掛けずに長いパスを使って攻めた。パスレシーブは見事で、シュートも肩口の狭いスペースを突いたものが多く、素晴らしかった。OARの3-3に追いついたグセフのゴールは、ゴーリーのマスクと肩とマウスの間の微妙な隙間に叩き込むテクニックが冴えた。こんなゲームが国内で見られたら最高なのだが…