【トーハク】仁和寺展/アラビア展

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トーハクこと東京国立博物館を訪れ、平成館で開催されている「仁和寺と御室派のみほとけ」と表慶館の「アラビアの道―サウジアラビア王国の至宝」を鑑賞しました。画像は仁和寺観音堂を再現している第2会場ですが、ここだけ写真撮影が可能です。来場者でごった返してはいるものの、静謐な雰囲気と圧倒的な存在感は十分に味わうことができます。

日本の仏教芸術は神道と混合しながらアイコン化していますが、アラビアではイスラム教の影響で偶像崇拝が禁止されています。宗教と文化の関わりや、宗教の厳密性の違いが実感できるのは面白いですね。
ある意味、曼荼羅はその中間的な表現方法なのかもしれません。幾何学文様を色彩豊かに描くアラビア芸術と曼荼羅の世界観に、通じるものを感じました。

仏像には木目をそのまま生かしたものと金箔張、そして漆を使ったものがありますが、個人的には木目のものに安らぎを感じます。ただ、金箔のものも極楽浄土を思わせる独特の風合いがあって、来世や彼岸という観念を信じられるような気になるから不思議ですね。

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